Monday, February 2, 2009

リンカーンと水前寺清子

 今朝、目が覚める時、「幸せは歩いてこない。だから歩いていくんだね。」というチーターの曲が頭の中で流れていました。「そうだねぇ、そうだよねぇ。前に進んで行った先にアブちゃんがいたんだね。」と思いました。みんなの歩いた先にもきっとさらに大きな幸せが待っていると思いますねぇ。

 そんなことより、みなさま、コメントをありがとうございます。私もコメントの欄にお返事を書きましたが現れてきません。また、挑戦してみます。
 
 さて、みなさまもご存知のとおり、我が家の就寝時間は9時です。いくら睡眠時間8時間の生活に慣れたとはいえ、時には眠れぬ夜もあります。

 そんな時は、まず、本を読みます。しかも、頭を使わない本です。日本の本が手に入りにくいこちらでは、韓国語の先生から借りたさくらももこ著「もものかんづめ」が最近の夜の友です。寝ているアブちゃんの横でヘッドランプをつけて『奇跡の水虫治療』や『乙女のバカ心』などを読んで、夜中、クスクス笑うというのは、傍から見れば少々薄気味悪い様子に映るだろうなと思います。

 そうしているうちに眠気がきて、すっと眠りにつくのですが、1時には目が覚め、そこからまた眠れぬ時間が続きます。なんせ、この時点で睡眠を4時間はとっているので、結構眠れたほうだと思いますけれど、翌朝6時までは静かにしないといけませんから、また眠る努力を始めます。

 さて、そうなると妄想に入るしかありません。

 まずは、草原の中でクラシックの流れている状況をイメージしてその癒しの中で眠ろうとしてみます。でも、それでは事足りず、やがて運動会の競争曲がなり始め、あの徒競走やクラス対抗リレーの悪夢がよみがえります。

 その悪夢をかき消すために次に思い浮かべるのが、知る人ぞ知る吉本新喜劇の辻本茂雄のシゲ爺やローテーショントークです。もしくは台詞を暗記するほど見たドランクドラゴンのコントを思い出し、脳みその浄化を試みます。そんな現実逃避の甲斐もむなしく、眠気は一向におそってきません。

 そこで仕方なく寝返りなどをうってみると、隣でリンカーンのような顔をしたアブちゃんが熟睡しています。アフリカ人のようにはるか彼方まで見えそうな大きな目を閉じ、呼吸しやすそうな高い鼻で息をし、リスのように口まで毛布にくるまって、すやすやと安らかにリンカーンは寝ています。

 まだ、アブちゃんの髪がふさふさで長かったころ、風貌がキリストに似ていると言って南米では道行く人に拝まれたこともあるうちのリンカーン。

 そんな彼の後頭部は少々光を跳ね返すようになり、やがてザビエルになりはしないかと心配しています。アブちゃん曰く、「もしも、ザビエル状態になったら、後ろ髪を伸ばしてポニーテール(志村けんスタイル)にするんだ。」とのこと。

 そんなことを考えていたらうとうとしてきて、いい感じに睡魔に襲われていたら、リンカーンの目覚ましが5時に鳴り、結局4時間妄想で夜を明かしてしまいました。

 ようは、疲れるほどの生活をしないと眠れないだなという幸せな悩みに気づき、少しは人並みに動いてみようと、アブちゃんの志村けん化を防ぐためわかめスープを作るべく、ベッドから抜け出た朝でした。

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