Monday, March 9, 2009

読書中毒

みなさん、ブログを見てくださったり、コメントをしてくださったり、ありがとうございます。近況報告のためにはこれが1番いい方法だと思い始めました。日本文でも書いていくので、時々お立ち寄りください。
先日、アブちゃんの大好きな図書館へ行きました。そこへ向かうときから彼の顔はほころんでいます。「やばいな。」と内心思っていました。それはアブちゃんは読書を始めると、こちらを見ないし、私の声すら聞こえないし、私がそこにいることすら思い出さないからです。彼の読書は彼にとっての幸福の時間ですが、私にとっては退屈な時間です。

図書館へつくとすぐに「このコンピューターで遊んどいて。僕は本を探してくれるから。」と言い残し、私を置いていきました。それはまるで父親と幼い娘の会話のようでした。「パパはお仕事にいってくるから、お人形と遊んでいい子にしているんだよ。」といった感じです。そういって、私のパパは走り去っていきました。

30分後、「あとどれくらい?」と聞くと、「あと15分。」という返事。もう娘は人形との遊びには飽きて手持ち無沙汰でした。

図書館を出るとき、アブちゃんが「本を持つ手が2本しかないなんて残念だね。」と言いました。「じゃあ、どうやって私と手をつなぐの?」と、私が尋ねると「そうだねぇ、君の手はぼくのおしりにつなげるよ。」と言うので、「いやいや、本をおしりで持って、私の手は自分の手でつないだらいいんじゃない?自転車のヘルメットの反射鏡使ったら本を読めるでしょう?」と言うと、「それじゃ、文字がかがみ移しになっちゃうよ。ああ!そうか。鏡を2つ使えばいいんだよ!」と、自分のGood ideaに興奮していたアブちゃんでしたが、私は手を彼のおしりに置いたことを想像して気分が滅入ってしましました。

彼はにやにやしながらたくさんの重い本をリュックにつめこみながら、「あーあ、本を読む時間が全然ないよね。ねえ、2人でゲームするときも本読んでていい?」と聞くので、「好きなこと聞いていいよ。私はそれをブログに書いてみんなから応援をもらうから。」と言ったら、それ以降、本の話をやめました。

その日は帰りの電車で隣同士の席がとれなくても悲しみません。なぜなら、1人だと本が好きなだけ読めるからです。ちょっとうれしそうにさえ見えました。

いつもはチャリで通勤ですが、次の日はバスで。しばらく私と離れ離れになるというのに、さらに本が読めるのでうきうきなアブちゃん。もうスキップしそうな様子です。まるで、おとぎ話の中の浮かれている妖精のようです。

彼が借りた本を早く読み終わってくれることを願う反面、またしても新たに本を借りてくることを恐れる日々です。ちょっと、もう読書中毒っぽいです。今はただ、読書がパートナーの気持ちを理解することを彼に教えてくれることを願うまでです。

追伸、彼のことをいろいろ言ってはいますが、彼は私の移民手続きのためにこの2ヶ月間よくやってくれています。ですから、心配はいりません。今のところ仲良くしています。

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